放課後WakuWaku体験くらぶ 

〜障害のある子ども達が安心して余暇を過ごせる居場所造り〜

 

《事業を行なうに至った背景とニーズ》


・ 障害児の放課後及び夏休みなどの学校長期休暇を安心して過ごせる公的サービス機関の不足
・ 母子密着の日常からの分離・子どもの自立促進
・ 障害児をかかえる家族の孤立状態防止

・ 地域の人々の障害児(家族)理解
・ 保護者の心身の負担の軽減・就労支援
・ 保護者以外の家族(祖父母や兄弟姉妹)の心身の負担の軽減

 心身にハンディを持つ子を授かった私達母親は我が子が生まれてから、これまで、その困難な日常生活の中で、強い勇気と深い愛情を持って、24時間の子育てをしています。
子どもは、本来、成長するに従い、親の手を離れ、自立していくものですが、障害児の場合は、逆に体の成長と共に多くの介助の手が必要不可欠になります。

ところが、我が市の現時点の福祉制度では、児童のガイドヘルプサービスや身体介助のサービスも支給時間がごくわずかに限られており、子ども達は、外出の自由もなく、余暇を楽しむことが出来ません。
特に、放課後や夏休みなどの学校の長期休暇においては、1日中、母子が密着した状態で、まるで座敷牢のように、自宅に籠って過ごさなければならない状態です
(※1 以下参照)
これでは、子どもの自立の妨げとなり、とりわけ母親の心身の負担は、計り知れないものです。そして、その負担は、まだ子どもである兄弟姉妹にまで及びます。
また、人手を借りようとすると、その分費用がかさみ、家計を圧迫するのに、子ども達を見守ってくれる機関がないため、母親は就労さえ出来ません。この様な状態を1日も早く改善する為に、早急に学齢期障害児の居場所造りが必要となってきます。
実は、学齢期障害児の放課後生活の保障である「タイムケア事業」という画期的な事業は、国も定めており、市もこの事業の重要性を認め、必要な課題であると考えてはくださっています。実際、私達保護者は、「タイムケア事業」が行なわれることを心待ちにしていました。しかしながら、私達の子どもはどんどん成長していきます。
そうして、遂に、私達母親は、障害のある子ども達が安心して余暇を過ごせる居場所造りを自らの手で築こうと思い立ちました。

(※1
 実は、この夏休みに限り、市は、上記状況のお子さんに対してのサービスを随分前向きに考えてくださいました。
それは充分他市に誇れるものであると思います。さすが、我が市!です。 今現在、大変な状況におかれているお子さんやそのご家族の方は、ぜひ障害福祉課で、ご相談なさってください。)

 

《期待される効果》


・ 障害児が安心して余暇を過ごせる居場所を造ることによって、これまで自宅に引きこもりがちだった障害児が、そこで行なわれる各種のイベントに参加して、さまざまな社会的体験をし、自己実現・自己表現を図ります。
・ 母子密着型の日常から離れ、子ども達の自立した成長を促進させることができると共に母親の心身の負担の軽減をし、就労支援の一助となります。
・ 運営にはボランティアや講師を導入し、地域社会に深く根付いた活動をしていくため、地域社会の人々との交流が生まれ、障害児(家族)の理解につながります。

 

《事業内容》

・ 保護者の就労を支援し、障害児童の自立を援助する
・ 午前10時〜午後4時(延長希望のニーズもできるだけ受ける)、おおむね小学3年生〜中学3年生障害児童の安全でなおかつ健全な遊びやコミュニケーションの機会を提供できる居場所造り
・ 場所は、サプリ村野などの公共施設を拠点とし、福祉移送サービスや有償ボランティアなどを利用して、送迎サービスも行なう。
・ 地域で特技をお持ちのボランティアによるパソコン教室やヨガ教室、リズム遊びや水泳教室、クッキングなどの体験教室の機会を積極的に提供する。
・ 障害児童だけでなく、健常児の受け入れも積極的に行なう。
・ その他、障害児童や保護者の立場で、受け入れ内容や事業内容を変動させていく
・ 利用方法は、参加したい児童の保護者、サポートをしたいと思う大人(利用者の保護者も含む)にそれぞれ会員となってもらい、会員同士の相互援助活動(有償)とする。
・ 学生ボランティアを募って、子ども達との交流・ボランティアの向上を図る。

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